2005-05-23

5/9〜5/15

ゴミ

 環境対策ばっちしドイツ。ごみの分別も徹底的です。口だけでなく本気です。本気と書いてマジと読んで下さい。一応、私も頑張ってます。

・グリーンマーク


グリーンマーク(GruenPunkt)がついてる古紙・ガラス以外のものは、グリーンマークの付いた黄色の専用容器に入れます。グリーンマークの付いていないものは、絶対入れたら駄目だそうです。

・ビン・古ガラス


道路にでっかいビン・古ガラス専用コンテナがあって透明・緑色・茶色と色別して捨てます。ビール瓶とか水の入ってる瓶はお店に返せばPーファンドとかでお金を返してくれます。ちなみにペットボトルも。昔のコーラ瓶みたいな感じですね。お金がなくなったら道端に落ちてるビール瓶とかペットボトル探して小銭を稼ごうと思っています。

・古紙


ティッシュは紙ではないらしいです。汚れたやつとか写真も紙ではないそうです。これも道端のでっかいゴミ箱に入れに行かないといけません。

・有機ゴミ


この有機ゴミがきちんと分けるとなるとかなり細かいらしいのですが、例えば、卵の殻、 果物の芯、種、皮、野菜くず、コーヒーの出しガラ、フィルターは有機ゴミだけど、乳製品、肉、魚、ソーセージ、骨、 火を通した食事の残りは有機ゴミではない。とか。でもうちのアパートには有機ゴミ専用のゴミ箱がない(たぶん、ない)のでそんな時はその他のゴミと一緒に捨てていいらしいです。

・リサイクリング(古着)


古着、シーツ・布団カバー・靴(ペアになっているもの)はいいけど、ぼろぎれ、裁断したあとの布切れは入れたら駄目らしいです。うちの近くのこのボックスはたいがい溢れてて、たまにそれを漁っている人も見かけたりします。

・その他のゴミ


 上記にあてはまらないゴミ。

ちょびっつ面倒。そういえばこっちきて三角コーナーってないのね。みんなとっととゴミ箱に捨てに行くみたい。ドイツの主婦は綺麗好き。窓がそのいい例。窓の話はまた今度。




ゴミでアップアップ


グリーンマークは黄色の箱
これは小さい


一応頑張ってみている


出力中


やっと普通の牛乳にありつけた。
(と、思う)
こっちの牛乳は長期保存用とかいう
わけわからんのがある


この牛乳かわいい


かわいい!と思って買ったら
結構お高くてびっくりした


靴屋さんにて。
この姿勢!微妙な手の位置!
腹筋運動中にしか見えん。つらそう


落書きだらけ


このページをおっさんにみせる


KunstlerKarte


定期の裏


パンツ!パンツ!


こっち、きゅうりがやたらでかい


ヤンとマルタ


マーティン、ワインについて熱く語り中



5/9 Mon

 プリントアウトにSchmitzlerさんのオフィスへ。Michaelさんは今日は忙しいからDavidが通訳係。プリントアウト中は特に何もすることがないのでDavidとしゃべってばっかし。なんだかSchmitzlerさんに申し訳ない。デビッドに作品の事聞かれて一生懸命説明するもうまく伝わっていないのかもしれない。デビッドが「それって哲学やん」みたいな事を言っていた。そういえば単語を引いていくと哲学用語が多かった。そんなに難しい脳みそは持ち合わせていないのだが。後、やっぱり日本の勤務時間が信じられんってずっと言ってた。それからこっちの高校は普通は1時か2時に終わるってのも言っていた。だから自分は日本は窮屈すぎて住めないと思うって言ってた。うん。そーだろうね。
 で、プリントアウト終了後大雨。Schmitzlerさんの事務所行くときはいつも雨が降ってる気がします。あほかー。水に濡れたらインク流れるんじゃー!トレペすぐ湿気でふにゃふにゃになるんじゃー!Schmitzlerさんがビニールに入れてさらにゴミ袋に入れてパッキングしてくれた。帰りにデビッドが何度も僕が持つよと言ってくれた。けどごめん、自分で持っておかんと何かあった時発狂するから....と思って(よう説明せんかった)何度も断る。すまぬ。
 で、色と濃度が気になったものを実際にギャラリーにかけてテストしてみる。どうやらデビッドは搬入に慣れていない。ノウハウをわかっていない。私も指示を英語で話さないといけなくて(当たり前)「もうちょっと上」。とか「後2センチ下げて」とか「手を離して」といった簡単な言葉さえすぐに思い通り思に出てこなくてもどかしい。そうでなくても搬入の時は気が立ってるのにすごくイライラしてしまった。
私の悪い癖。日本では作家プロフェッショナルフレンズに手伝ってもらっていたのでみんな段取りをわかってて何も言わずにさっさかさと動いてくれてた。それに慣れてしまっていてよけとにもどかしい。
トレペは気をつけないとすぐに折れ目がついてしまうのではらはらする。デビッドもかなり怖がってた。
 
 しかしながら隣のギャラリー。明日だけアートマーケットだかレセプションだか一日だけギャラリーを使用するらしく、たくさんのアーチストが作品を搬入してた。ざっと見学してみたらみんな折れたりとかよごれたりとか気にしてない風。でっかい紙の作品。端っこはガンタッカーで何回もやり直してるので紙ぼぼけてるしガンタッカーの芯もきちんと打ててなくていがん出るし浮いてるし。でも全く気にしてないし。自分が気にするほど見る人はそういうことには気をとめないのかしら。否、日本ではこっぴどく指摘される。紙の裏の汚れまでいちいちチェックされる。
 今日は何回もため息ついてたみたいでデビッドが大丈夫心配したらあかん。と慰めてくれていた。

5/10 Diens

 昨日、やっぱり気に入らないものがあったのでデーターを修正して、再度出力しなおしてもらう。アクシデントがあった時に備えて昨日OKだったものももう一枚出力してもらう。途中、CDを1枚焼き忘れていることに気がつく。「時間はあるから取りに帰ったらいい。」と言ってくれたので家に戻る。(家まで30分位)半分ほど歩いてふと、鍵を事務所に忘れていることに気がついて慌てて戻る。「うっかり鍵を忘れました」と言うと大笑いしていた。無事CDをゲットしてすべて出力完了。デビッドは今日はSchmitzlerさんと話が盛り上がっていたらしい。「Udo(Schmitzlerさんの名前)はとってもおもしろい。いい人や」と言っていた。Schmitzlerさんの事務所で作成したデュッセルドルフの空から取った写真地図ポスターとデーターのCDをくれた。何から何までありがたい。
 お昼に帰ってきた。今日からギャラリーの壁を修繕するらしくギャラリーでの作業もできない。搬入材料を探しに街へ出た。ちなみに今日、一ヶ月定期を買った。その方がお得だと言うことが判明した。一番いいのは自転車移動やけど、最近雨が多いのでそれもままならない。
 Rheinbahnの販売所に行って定期のカタログをもらいに行ったけどどうでもいいやつばっかりあって目的のカタログがない。かろうじて残っていたのは誰かが暇つぶしに落書きしまくったきったないカタログ。これしかないし我慢しよと思って頂く。しばらくして戻るとさっきの混雑が嘘みたいに空いていたので「これとこれの違いを教えて下さい」って聞く。聞くって書いてるけどすごい勇気がいる動作であることをわかっておいて頂きたい。
「すいません。英語話せますか?」
「あぁ・・・少しな(もんのすごい愛想悪いっつうか怖い)」
「これとこれの違いを教えて下さい」
「・・・・・」
無言でパンフレット(落書きだらけ)を持ってどっかへ行く。戻ってきたら英語のパンフレットを持ってきて
「ほらよ。英語」
「おおおお。ありがとう」
 近くのバーガーキングで(他に店ないんかいなワシは)英語のパンフレットをくまなくチェックし、定期を買うことを決意。定期販売所でもはっきりせんかった項目をもっかい確認する。今度の係員さんはすごくやさしくて、これを買ったらこの地域だけ。こっちを買ったらこんだけの地域で有効。って書いてくれた。販売所を出て、もう一つ確認しとかないとあかん事を思い出して戻った。さっきの優しいおじさんがいなかった。ガーン、と思ってるとずぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅっっと電話してた若者が電話しながらこっちへカモンな手つきをした。で、言われたとおりにそっちへ行くと「ほんじゃぁねベイベーチュッ」みたいな感じで電話を切った。おっさん!私用電話か!!!馬鹿たれ!!!
 帰ってきてなんとなく安心したので早めに寝た。寝たというより落ちた。

5/11 Mitwoch

 しこたま寝た。Kunstvereinどうたらこうたらって所の展示が新しくなっているはずなので美術館へ。下の階が「DAMENKINO」いわゆるパラパラマンガを元にしたアニメーション。操作がわからないで困っていると親切なドイツ人が助けてくれた。なんか言うてきたので「英語しかわからん。」というと「おいおいおい。ここはドイツだぜ。ドイツ語学べよ。ブッシュはスーパースターじゃないぜ。あいつぁ駄目だ。」と言っていた。すまんのぉ。そうしたいのはやまやまなのだが時間がなかったのだよ。では君が日本にきた際には絶対に日本語以外聞いてやらんからな。と親切にされたくせに思った。ドイツに来ても沸点の低い私。でもいい人っぽかった。なんか作品につかってるノートパソコンで遊びだしたので(あろうことか美術館の見張りのおっさんと一緒に)ほったらかして2階へ。2階が「Rafael Bujnowski」というペインター。これがおもしろかった。かなりユーモラスで構図も色もすっきりしててすごく気に入った。チケット売り場にフリーペーパーとかおいてるコーナーがあったので勇気をふりしぼってDMを置いてもらえるか訪ねる。快くオーケーしてくれたのでごっそり置いて帰ってきた。いいぞ!俺!頑張ってるぞ!

5/12 Donners

 さて。制作が一段落したところで今度はVISAの件をはっきりさせないといけない。このスタジオを6月から借りたい(お金出して)と言ってる人がいるらしく、いつ出発するか日程を決めて欲しいと言われた。別に6月末までいてもいいよ。とは言ってくれているけれどEUを90日以内に出なければいけないのならそこまでのんびりしてられない。
 朝、カリンさんところに行く。観光ビザ規定の90日を少しくらいなら超えてもデュッセルドルフ(ドイツ)だけならアーティストとしてなんとかしてあげられるわよ。でも帰りがフランスから出国しなければいけないなら、90日を超えると無理ね。かなり色々ややこしくなるわ。フランス大使館に問い合わせてみるといいわ。でもややこしいわよ。と言われた。
 カレンさんが色々問い合わせてくれている間、航空チケットを見ていると出国チケットの日付が「15.May」になっている様に見えた。「15.July」のはずなんやけど・・・
 何回見てもやっぱり5/16。何?今週末!今日気がついてよかった!!!!なんてラッキー!!!!というよりなぜ今頃気がつく>自分!!!!きちんと日本で確認すべき重要項目。
 慌てて家に帰って日本の代理店に電話する。1時間前に営業終了。その後ネットで何軒かの電話番号を調べて、びくびくしながら海外の支店に電話。だって言葉が・・・・
「すいません。私は英語をほんの少ししか話せません。英語できますか?」と言ったら英語で返してくれた。フライトスケジュールを変更したいのです。というとチケットの番号とか聞かれ、後、「何。チケット持ってるのね。シンガポール航空に電話して」と言われた。
 で、次に日本のシンガポール航空に電話。営業とっくに終了。
 仕方なくドイツのシンガポール航空に電話。代理店に電話したのと同じように説明していくと、フライト変更してくれた。ファックスも送ってくれた。と、いうことで当初15日に出国予定でしたが3日に出国に変更になりましたので4日の15時頃日本に帰ります。シンガポールで途中降機可能って書いてあるんですけどシンガポールで降りて何日か泊まることできるってことですか?

 夕方にはギャラリーの修正が終わるらしいよ。とミヒャエルさんから電話。ミヒャエルさん、朝に事務所に行ったときは病院に行ってていなかった。なんでも胃がおかしいらしくここんとこ毎朝病院に行ってるらしい。私のせいか?そうか?そうなのか?そうに違いない。
 しかし本日ギャラリーを通りかかりましたが未だに壁が削られたまま放置されておりそして誰もいませんでした。ドイツのペースは信用しないことにしているのでラティンゲンに遊びに行く。
 

5/13 Frei

 ラティンゲンからお昼頃戻る。宮シチーに搬入を手伝ってもらうので一緒に。いざ準備してギャラリーに。絶句。業者!業者なら作業後の床掃いてから帰れ!ペンキ塗り、途中でめんどくさくなるな!前の作家!釘!抜いて帰れ!なんておおざっぱな!
 と、いうことで壁塗りと床掃除で本日終了。
 夕方、とあるアーティストが自分たちのプロジェクトの説明と、私の作品を見にやってきた。(前にミヒャエルさんから連絡が来ていた)なんでも来月初めよりweb上のギャラリーを始める。その中にゲストルームがあって1ヶ月位の周期で作品を入れ替える予定。そのゲストルームに作品を展示しないか?ってことやった。もち承諾。詳細は後日。

5/14 Sams

 あゆみっこすと土曜市へ。あゆみこはドイツ語ぺらぺら。格好良い。値切りもばっちし。その後明日の夕食会(おんのん!お好み焼き粉ダンケ!早速使うぜ)の買い出しに。うかうかしてると明日は日曜。お店は閉まってまうからね(土曜は閉店時間が早い)。日本の感覚で「いやぁ週末はショッピングしようね」とか有り得ない。ショッピングはショッピングでもウィンドウショッピングなら可能。実際、日曜祝日は飲食店以外は閉まっているのでみんなディスプレイをじーっと見てあれやこれや話をしている。本当のウィンドウショッピングを楽しんでいる。

 スーパーでいつもの様に野菜を量って値段を調べながらふと「これって嘘のお値段シール出して、安くあげることも可能では?」と思う。こっちのスーパーは、買い物中、お店の専用かごを使わずに自分のバッグに商品を入れて持っていても万引きと間違えられることはない。レジでみんな鞄から取り出して精算するから。そういう点で「ドイツって信頼で成り立ってるよね」とあゆみっこすに感動を伝える。
 と、その瞬間、あゆみこは見た。
「あ。あそこのおじさん、今売り物のブドウ食べた」
「ほんで隣の人においしい?って聞かれてるで」
その後お菓子売り場でも
「あ。このお菓子、食べられてるで。」
信頼の国ドイツ・・・・・・・・・・

 そうそう。スーパーに行く前に家の前であほんだらに出会った。ドイツ語やったからわからんかったけどあゆみこに聞くところによると

「君たちはあの子供たちの親を知っているかい?」
「知りません」
「あ。そう。僕とあの子供たちの親になりたくないかい?」
「どの子が欲しい?」(こいつの子供ではない)
「はぁ?」
「もしくは僕を子供にしないかい?」
「いりません。お金かかりそう」
「大丈夫だよ。そんなに食費はかからないよ」
「私ら」お金ないし。なんなん?」
「君達はkunstlerかい?だって日本人はお金持ちだろ。日本から来てるkunstlerはお金持ちだろ?」

 もし、私がお金持ちでも君のような訳のわからんあほんだらは子供にいらない。

5/15 Sonn

 あゆみやシチ、マーラさん、マーティン、ヤン、マルタを招いて日本のご飯会。私は肉じゃがを作った。後、ずっと前に買った鯖で生姜煮込みを作ろうと思っていたけれど、肝心の醤油が切れたのでとりあえずグリルで焼くだけにした。鯖をおろしたのは初めて。よくやったと自分で自分を褒めました。あゆみこがおにぎりを作ってきてくれた。んでもってキュウリスティック柚味噌ディップを作ってくれた。その他色々食材提供してくれた。後はおんのんにもらったお好み焼き粉でお好み焼き。20時頃、マーラさん到着。21時頃、ルクセンブルクの側までワインを買いに行っていた3人が到着。マーティンはほんとにワイン好き。あゆみこがアイスワインについて聞いた時もまず、ワインについてから話が始まった。普段はきしゃしゃしゃしゃとよく笑うマーティンがワインの話の時はまったく笑わんで真剣に話していた。で、肝心のアイスワインについてはあんまり触れられなかった模様。みんな、喜んでばくばく喰ってくれた。とりあえずマルタはお好み焼きがいたく気に入ったみたいで、お好み焼き粉が欲しいって言ってた。ごめんちょー。使い切ってしまったぶ。そんでもってお好み焼きの上で鰹節がヒラヒラしてるのをみてものごっつ喜んでいた。なんしかマルタはやたら喜んでくれた。よかった。わし一人ではこんなに気の利いた料理はできましぇん。あゆみやしちーのお陰です。あゆみっこすは本当に色々気が利く。
[Deutschland]

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