2005-08-04

日々雑記

何気につけたテレビがNHKの「クローズアップ現代”ヒロシマ”が伝わらない」という特集だって、テレビに釘付けになった。内容はアメリカと日本での原爆に対する教育の違い。日本でさえも、被爆60年近くなる今、教育の仕方を模索していると言うこと。など。今の子供達にゲンバクって知ってるって聞いても知らない子も多い。そんな私もどこまで理解しているのかと言われたら悲しいかな知らないに近い。アメリカの教育では原爆投下にいたるまでの経過に重点がおかれ、その被害の惨状などは掲載されていない。かたや日本はなぜ原爆が投下されたかという経緯はあまり語られず、その被害の惨状を強く強調している。(現在の若い先生はその教育に疑問を抱き、いかに惨状ばかりをみせつけずに原爆を子供達に伝えるかと言うところに苦心しているとのこと)アメリカの高校生の授業風景が映っていたのだけれどもグループごとの討論での「原爆はどうだったのだろう」「あの決断をした人は偉いと思う」「でもあんなに人を殺すことなかったのでは」「たかだか20万人じゃない」「原爆のおかげで戦争が早く終わったのよ」という会話を聞いた時は、え?ってなった。その後NHKの取材者が広島の原爆資料館が作成した資料を高校生達にみせると、高校生達はみんな黙ってしまっていた。そんな生々しい惨状などの資料ををみたのは初めてだったらしい。原爆60周年イベントの風景もうつっていて、きのこ雲の帽子をかぶった人や、長崎に落とされたものと同じタイプの型を眺めたり。結構な人数が集まっていて、その人たちはとてもうれしそうでどっちかっつーと、cool!ぐらいの勢いにみえた。一方、シカゴ(だっけかな)の平和資料館に訪れるアメリカ人はほとんどいないらしい。資料館では、惨状などの写真が展示されている部屋は鍵がかかっていて希望者にはみせないらしい。なんでも、あまりにもひどいのでそれが現実に起こった事とは受け入れられずに怒り出す人がいるらしい。隠しているというわけではないのだけれど、方針が根本的に違うというか。9.11以降アメリカでは平和を訴えると愛国心がないと思われ非難される風潮があるとも言っていた。外国での日本に対する間違った理解の仕方で笑ったりしてたけどこれは笑えない。そう思うとこれと同じことが日本人が朝鮮や中国で行った行為に対しても言えるんだろうなと思ったりもした。どうしていけばいいのだろう。そういえば先日湯川英樹氏の奥さんが平和活動をされている特集があって、アインシュタインに会った時に、彼がボロボロと泣きながら原爆を作ったことを何度も誤られたという話をしておられたのを思い出した。こんなこと思いながら何をしたらいいのだろう。と思うも、漠然としていて、多くの人が少しでも意識するところから始めるってのはどうだろう...と。

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