2005-06-25

6/6〜6/24 ドイツ出国

いよいよ最後

 25日のお昼にケルン/ボン空港よりワルシャワへ向かうことに決めました。なのでいよいよ最後です。その後は3日にポーランドを出てフランスへ向い、現在の予定では8日にフランスから日本へ向かいます。但し10日発のキャンセル待ちもお願いしているので(50人待ちらしいので可能性は薄いですが)日本へは9の夕方或いは11日の夕方に戻ります。






ベートーベンの像


んでもって生まれた家


綿毛


空港ついて歩かされる


そこに値札貼るってどうなん?


信号機。アンペルマン


Hamburger Bahnhof 美術館


ヘネス


ユース
その名もミロの部屋


赤ちゃんのお祝いにこのケーキ


ジーゲスゾイレ


ライヒスターク


西かな


東かな


ZOO駅


ブランデンブルグ門


地下鉄の駅


タヘレス


ドイツ!


王子様


マーラさんの家族


川中君ゲーム中
私はこの子供に4戦4敗


ペーターさん作トイレの壁


アーネットさんとハンスさん


みんな


オリバーとカチャ


バス休憩中
コーヒーマークがかわいい


一番気に入っていたトラムの広告


川中君


ラインの夕日


暑いので水のサービス


最後のドイツ料理




6/6 Mon


 ギャラリーから作品を完全に撤去してゆきえさんと街に買い物に出かける。服屋さんに寄ったり。こっちで誰かとこうやって「どう?」とか言いながら買い物出来るのがうれしい。夜は近くの中華インビスへ。とても量が多くて、その前に芋フライをつまんでいたので食べきれない。でも残すとまずいのかな?と思わせても悪いので頑張って食べた。明日はもうゆきえさんが帰ってしまう。さみしい。ちなみにこの短期間でお祭りの打ち合わせもしたよーなしなかったよーな。とりあえずなんで日程が15-16日になってしまったのかという件は聞きました。誰やねんな。去年「お初の祭りは昔から19-20って決まっとるんじゃ!」とか言ってたんは。どないやねんな。どないなっとんねんな。言うことコロコロコミックでんがな。とかいいながら、じつは ganz egal。好きなようにしてくれ。

6/7 Diens


 ゆきえさんをお見送りした後、アカデミーに行く。
 我ながら無謀だとは思うのだけど、こっちに来るにあたって、アカデミーに興味があった。最初はアカデミーがどんなのか見学できれば。位だったのだけど、それでは観光客と同じではないか。と思った。3ヶ月もいるんだから、最低でもルフに作品を見てもらいたいと思った。周君に教えてもらったところによると、彼は週に一回火曜日に学校に来るとの事。で、そういう時間も取ってるらしい。でもコンタクトをとる術がわからない。急に押しかけて行ってアポを重視するドイツ人を怒らせては身も蓋もない。
 で、コンタクトを取る術を探す。5月の末位に、アカデミーの代表に電話したら、スチューデントセクレにつないでくれた。が2時だったので誰もいなかった。「9時から12時の間に電話してくるといいよ」と教えれくれた。で、次の日セクレに直接電話する。セクレが言うには「先生がいつ来るかは学生しかしらないから学校で学生とっつかまえてお聞き。」と言う事だった。で、写真学科の直通を教えてくれた。写真学科にかけると、女の人が出た。英語でやりとりするんだけどいまいちわからない。ポートフォリオは見てくれないよ。みたいな事を言っている気がした。周君にある程度のシステムを聞いていたのでそんなはずは...と思って何度も聞き返す。で、最終的に「日本人の学生の電話番号教えるから彼に聞いた方が早い」って事になった。
 それにしてもこの3本の電話、「すいません。私はドイツ語が話せません。英語が少し出来るぐらいですが聞いてもらえますか?」と言うと快く英語で答えてくれた。親切に教えてくれた。こういう事に慣れてるのかもしれないけどこの親切に感激した。
 電話番号を教えてもらった方に失礼ながらいきなり電話。「何?誰に聞いたのこの番号?(これまでの経緯を説明)そうなの。あはは。えっとね、今日は13時からK21で集まりがあってその後15時から教室に戻って話し合いがあるから何時に終わるかわからないけど終わってからsprech stundeの時間があると思うよ。たぶん16〜17時頃だと思う。前までは授業前だったけど今は授業後なんだよ。この時期、そういう人一杯いるから何人迄みてくれるかわからないけど待ってみたら?」と教えてくれた。
 どきどきしながらアカデミーに向かう。304か314の教室と言っていたので3階にて待つ。1時間経過。出てこない。17時経過。誰も出てこない。因みに教室も物音がしない気がする。授業が長引いているのかなとも思ったけどいい加減不安になってきて、とある学生に写真学科の教室はどこですか?と聞く。ちなみにこの間、あまり人は出入りしていなかった。その学生曰く、写真学科の教室はこの建物じゃなくて向かいの建物の3階よ。って事だった。なんと!なんと!間違った場所でどきどきしながら2時間も待っていたなんて!相変わらずとんま!
 その学生は日本人と思っていたら中国からの留学生で、ドイツ語しかわからないので日本人の友達の所に案内するわね。と言って案内してくれた。その友達というのは隣のギャラリーでグループ展をしていた学生でオープニングで少しお話したことがある学生(マホさん)だった。中国人の学生さんがある程度の事情を説明してくれていたみたいでその後マホさんがまだ18時だからまだ先生いるかもしれない。写真学科に急いで行きましょうといって案内してくれた。
 どうやら私が待っていた建物は1年生の基礎課程のアトリエと講義室のある教養課程の建物らしく、制作に関するメインの建物はこちらだそうだ。天井がとても高く、絵画の学生に関しては2人一組でアトリエがあった。ライン川沿いなので窓から光がさしこみ、壁も白く、とてもいい環境。マホさんも制作中だった。
 写真学科に行くと誰もいない。でも教室の鍵が開いてるってことは誰かいると思うんだけどほんとに誰もいないなぁ。しばらくうろうろしてみたら誰かみつかるかもしれないのでうろうろしてみて。と言ってマホさんは制作に戻った。
 うろうろしていると写真学科の教室の奥で作業をしてる学生がいたので、今日の授業は終わりましたか?先生にポートフォリオをみてもらいたいのですが。と聞いてみた。すると、「先生、帰っちゃったわ。」との事。がっちょーーーーーん。残念。「来週、先生は来られますか?」「来週はね、こないの。再来週の3時に来るわよ」
 どきどきしながら2週間過ごす事になる。と、いうか2時間のミスが2週間の無駄につながってしまった。
 と、いうことで、今週にルフに作品を見せる。自分の中でも決着がつかず曖昧にしていた所をズバリとつかれる。がうまく説明できない。自分の英語力のなさがとても悔しかった。というよりきちんと解決なり整理なりせずわからぬまま曖昧にしていた自分も嫌だ。少しへこむ。へこむと同時にクリアになった部分もある。頭の中を整理しないといけないな。

6/8 Mitwoch


 夕方にあゆ宮シチと展覧会のオープニングに行く。"CHARACTERS AT WAR"というタイトルでポスターがキャラクターもの。美術館の一角がキャラクターのドローイングで埋め尽くされていて、その上にみんな色を塗ったり絵を書き足したりして楽しんでいた。奥ではアニメーションが上映されていた。アニメーションをざっとみて出てくると壁の裏側はさっきまで白かったのに自称アーティスト系のトホホな落書きで埋め尽くされていた。デジカメを忘れていったので画像が見せれないのが残念です。

6/9 Donners


 周君がボンに行くというのでついていった。奇遇にもあゆ宮シチもケルンに行くと言うことだったので行きは4人でわいわいと。平日でもNRW州の中なら5人まで一日乗り放題で27ユーロというチケットがあるので一緒に行くのが効率が良い。周君はボンにある中国大使館に用事があるということなので大使館へ。2時間後に待ち合わせということで、1人でボンの街をうろうろする。ベートーベンの生まれた家なっと見に行こうかなと思ったけど道に迷う。そうこうしてる内に約束の時間になる。ご飯を食べて、再びベートーベンの家に行き、さくっと写真だけ撮って終了。観光地ってちゃんと勉強してないと、行って「ふーん」で終わってしまうので少し苦手。とりあえず証拠写真として押さえる。その後植物園に向かう。
 言い忘れていたけど、暖かくなった頃から街中をふわふわとたんぽぽの種みたいなのがよく飛んでる。一体何の植物なのかどこから飛んできてるのかよくわからないけどすごく一杯飛んでいる。その植物の正体が植物園にて発覚。そういえばこの木、K21の側にあったな。と思いながらぐるぐる廻すと一気に綿毛が飛び散って口の中に入ってむせた。その様子を植物園のおじさんに見られていたらしく「そんなのを食べちゃうと体の中に種が植えられて子供がいっぱいできちゃうぞ。」と言われていたらしい。美術館に行くも展示内容があまり興味がなかったのと時間もそんなになかったのでとりやめ。美術館の建物がかっこよかった。そうそう。ライカはさすがドイツ産だけあって探せば中古で安いのがあるそうです。美術館行く前にふらっとのぞいたカメラ屋さんでライカの良いカメラが安くであって、帰る前にもう一度見に行く。安いと行っても500ユーロはするので大きな買い物になってしまうのでものすごく悩んではった(買うのは周君ね)。1時間位経ったかなぁ。結局閉店5分前に決断を下し急いで銀行でお金をおろしてご購入。その間ぼけーーっと店の前で待ってる私。銀行まで走っていって走って帰ってきたらしく、お店の人が汗かいてる周君をみて「落ち着け落ち着け」って言ってた。
 今日は夜にマーラさんの展覧会のオープニングがあるはずだけどそんなこんなでデュッセルに帰るのは9時位になってしまい、会場についたのは10時位。マーラさんはお疲れで帰ってしまっていた。カレンさんと先月来られたロシアのアーティストの方がおられたので少し話をして帰ってくる。ちなみにロシアにもニート族はいるらしーっすよ。

6/10 Frei


 作品を梱包し、ポーランドに郵送。ラボにスライドフィルムを取りに行く。ケーニヒス通りで古本市がやっていたので色々見て回る。特にこれ!といったものがなかった。夕方クリストフさんにあゆみこの冷蔵庫の件で電話する。なんのことかと言うと、あゆみこもこの6月で日本に帰るので家財道具などを売りに出していたのです。ネット掲示板を通して大体売る目安がついてきたころ、あゆみこの携帯に電話が。日本クラブというところにも宣伝を出していたのだけれど、それをみて電話してきたのがクリストフさんだった。最初日本語で電話をしてきたらしいけどあゆみこがドイツ語で返すと「あ。ドイツ語話せるのね」っってドイツ語で話を始めたらしい。でもその電話では「冷蔵庫と洗濯機とコンロ」とまとめて欲しかったみたいで、冷蔵庫以外は売れたというと、じゃぁ考え直すと言って切ったらしい。この最初の電話では名前を聞かなかったんだけどその時、私もあゆ宮しちと一緒にご飯食べていたのでクリストフさんやったりしてな。わははー。とか言ってたわけね(いや、引越するとか言ってたから。)(ちなみにこちらでは引越の際は、部屋に炊事場とかついてなくて、流し、コンロさえも自分たちでつけるシステムになってるのです。びっくりしたよ)で、電話番号履歴みたらやっぱりクリストフさんやった。結局冷蔵庫だけでも買ってくれるみたいで明日取りに行かはる事になった。やー。狭いなードイツ。

6/11 Sams


 お昼にあゆ宮シチと近くの土曜フリマをぶらぶらする。私は18時から清水さんとトーマスさんにお食事に招待して頂いていたのでそちらに向かう。トーマスさんに旬のシュパルゲルをごちそうして頂いた。卵の黄身とバターとミルクでつくったソースをかけて頂く。それとゆでたジャガイモ。シンプルなのにおいしい。ドイツではジャガイモをフォークでつぶして食べるのが普通なんだそうですよ。今回のお二人とのおしゃべりも、ものごっつ楽しかったけど明日のベルリンは早い飛行機なので10時前においとまする。schade。シャーデー。残念。

6/12 Sonn


 朝から早起きしてあゆ宮しちといざベルリン。格安航空で行ったので着いた空港はベルリンの端っこのどえらいところ。ほんでもって飛行機から電車までやたら遠い。やたら歩かなあかん。どないなっとんねんな。
 まず、今晩の宿泊先であるアンドレアスのお友達のヘネス宅に向かう。ちなみにこの日。ベルリンはやたら寒い。ホッカイロ持ってきたらよかったと思うくらい寒い。あゆみこなんてコート着てた。なのに迎えに来てくれたヘネスは半袖野郎だった。「寒くないの?」と聞くと「ぜんぜん!」やってさ。おかしいよ。何かがね。ヘネス宅にて少し休憩。「何か食べる?」と色々気を遣ってくれるのだけれどヘネスはやたらめったら動く。っつうかなんてのかな。落ち着きがないってのかな。さ。食べよう!ってなったとおもったら、あ!そうそう!あれあれ!みたいな感じで座ったと思えばまた立って。で、また座ったと思えばまた立って。忙しない人だった。
 とりあえずお腹に物を入れて1日目は美術館へ。Hamburger Bahnhofにまず行ったのはいいがあまりのでかさに迷う。でかいわ作品数も多いわで一体何時間かかったのだろうか?8ユーロも払ったけど満足。ルフのインテリアのシリーズとタイマンス、サイトンブリが良かったです。タイマンスも見れたな。それからボイスの作品がやたらめったらあったのですがボイスをもっと学んでから来るべきであったと反省。それと、ウォーホールのドローイングがかなりよかったのと、フィッシュリアンドヴァイスの金獅子賞とったインスタレーションが最高だった。
 その後ドイツグッゲンハイム美術館へ。どうやらコレクション展やったらしくこちらもかなりの量が。丸亀でやってたやなぎみわの童話のシリーズがみれてうれしかった。
 夜ご飯は観光本にのっているベトナム料理屋さんへ。おいしかったけど外の席だったので寒かった。料理メニューが4つくらいしかなくて、あまりお腹が膨れなかったのでその後アジアンインビスへ向かう。
 アジアインビスでご飯食べてたら、あゆみこの鞄が盗まれかけました。1人が私達に声をかけている隙にもう1人が・・・・っていうありがちなパターンなのですがあゆみこがすぐに気がついて、盗もうとしていた人に(後ろから盗もうとしてた)「何?」ってドイツ語でがーーーっって怒ったらなんかわけのわからないごまかしをして、挙げ句の果てにイタリア語以外わからない。みたいな事を言ってとっとと逃げていきました。1日目でこれやったから残りの日々は結構、気が張りました。目の前で堂々と盗もうとするから怖い。
 すこし沈んだ気持ちでヘネスの家に戻る。ヘネスは日本に3ヶ月ほどいたことがあるみたいで色々日本の思い出とかを話してくれた。昨日朝までパーティーしてたのに遅くまで頑張ってしゃべってくれた。ちなみに私はあまりの寒さに思考回路が働かず。

6/13 Mon


 ヘネスの家を後にして、とりあえず朝ご飯へ。ヘネスおすすめのカフェにて朝からガッツリ肉を食う。その後、本日の宿泊先のユースに向かう。荷物を置いて少し休憩した後、Leicaのカメラ屋さんに行き、STILWERKというデザインものが集まってるショッピングゾーンへ行く。その後KaDeWeというデパートに行き、昼だか夜だかわからないご飯を食べる。その後バス(普通に二階建てバスが走っていた)に乗ってベルリン観光を。今回は、主に観光名所を経由する100番バスに乗る。
 ジーゲスゾイレ、ライヒスターク、などを見る。ブランデンブルグ門はバスの中から見れずじまい。テレビ塔で降りて、テレビ塔にあがる。ぐるっとまわると東と西では風景が違う事に気がつく。
 テレビ塔を出て、やっぱりブランデンブルク門が見たい。とお願いしてまたバスにのる。2階の一番前の席を陣取って疲れた足を前のでっぱりに置いていると、しばらくしたら、運転手さんが上がってきて「そこの穴から上の鏡みて2階の様子みてるからそこに足をおいちゃ駄目」と注意される。ごめんなさい・・・・。で、結局このバスからもブランデンブルグ門は見れなかったので再び戻る。100番バスを待っていたらまたさっきと同じ運転手さんだった。バスに乗るときは運転手さんの側から乗るのだけど、「わ。またおまえらか」みたいな感じで笑っていた。
 バスを降りて夜のブランデンブルグ門をみる。この門のこちらと向こう側でベルリンが分けられていて、生活が違ったり親戚なのに会えなかったりしたかと思う。

6/14 Diens


 ベルリン最終日。今日はできればショッピングとギャラリーが目的。まずはNeue Nationalgalerieに向かうけれども展示内容はいまいちおもしろくなさそうだったので建物だけ見る。その後ブランデンブルグ門前のアカデミー研究所に行くけれどここでは展示とかしてなくて何もみれなかった。お昼のブランデンブルグ門もみれたので良しとしよう。その後タヘレスを見る。廃墟にアーティスト達が住み着いて。。。との建物だけど今でもアトリエとして機能している。外も中も壁中にペインティングがされていてかなりカオスだった。ここでは制作したくないなぁと思った。てぇゆうか。おしっこくさかった。その後、駅前のレストランでご飯を食べる。白いソーセージとヴァイセンビール。このヴァイセンビールというのがとても気に入った。その後、トリッペンや、アンペルマン(旧東ドイツの信号機のマーク)ショップなどを廻る。トリッペンのお店をまわってる時に、給水塔があった。ベッヒャーに思いをはせる。ぎりぎりまでトリッペンでお買い物をして慌ただしくベルリンの日々を終える。それにしても疲れた。当初は明日、ケルンの空港着にしてそのままケルンでBECKのライブをみてからデュッセルに戻る。というプランを企てていたのだが辞めて正解。本当に疲れた。でも楽しかった。。
 ベルリンの壁跡の石畳とかをみながら街を分断されて親戚と会えなかったりするのって身を引きちぎられる思いだなと思った。たぶん私の想像では追いつかないんやろな。もと東地域は何とも言えないカオスな感じがまだまだ残ってたり、でも少しずつ変わってきている雰囲気もあって不思議な街でした。少し怖いけど住んでみるとおもしろい街だろな。と思った。
 いきなり話はかわるけどベルリンの地下鉄の印象は「黄色」です。

6/15 Mitwoch


 今日はBECKのライブの日。いざケルン!行きの車内で日本語ばりばりで3人でしゃべっていると、とある日本人に話しかけられる。「あの。ユーレイルパスとかジャーマンパスについて教えてもらえませんか?」
 そこから話が盛り上がる。彼(秀太郎氏)は神戸出身で今東京でNPOで子供の遊びを提案する会社をしてるらしく、仕事でこちらに来てるとのこと。仕事ついでに1ヶ月くらい滞在しちゃおうと、お友達のデビッド君のところに泊まってるらしい。デビッド君は日本にいたこともあり、日本語べらべら。私らのくだらないつっこみとかのニュアンスさえもわかっていた。ちなみにデビッド君は大学で日本語を学んでいるらしい。住んでいるところがうちの近くっぽかったので「清水先生っている?」って聞くと、「僕は習っていないけど清水先生は知っている」と言っていた。ややや。ドイツも狭いなぁ。ってかデュッセルが狭いのか。
 デビッド君は日本人より日本人らしいドイツ人。ソーセージが嫌いなんだって。そんでもって秀太郎氏はゴイゴイでワハハな感じでとてもドイツ人っぽい。逆な様がおもしろかった。ケルンについて一緒に昼ご飯を食べて、連絡先などを交換してそれじゃまたね!と別れる。なんっつうかな。旅の醍醐味ってやつなんやろね。こういうのが。ライブまでの間、あゆ、宮シチ、私、3人3様にバラバラに行動。18時半に再び集合していざライブへ。
 生BECKは初めて。わくわく。スタンディングでゼップ大阪ぐらいの広さの箱。頑張ってじわじわと前へ行く。前座のバンドはいまいち。前座の演奏中に私の廻りにいたキッズ達が変な騒ぎ方してたのがうざかった。さて、そんなことはどうでもよくてBECKですよBECK。BECK最高だった。新旧おりまぜてのライブ。最高。途中、急にテーブルが出てきて、バンドメンバーがテーブルについて水とか飲みながら休憩。その間BECKはフォークギターで演奏。しばらくすると、「ロックだよね。ロック。そう。ロックの為の食卓なんだよね。」と言ったなぁと思うとBECKの歌にあわせてみんながリンゴやバナナ、水の入ったグラスで演奏を始めた。リンゴやバナナだと思っていたのはマラカスだったり机を叩いて音をだす道具だったりしたのです。演奏の様子は上からプロジェクタを通して映像として流れていました。この演出は最高でした。BECK最高。

6/16 Donners


 Marraさんのアトリエでお昼を一緒に。Marraさんの家族も来られていて一緒に。それにしてもほとんどしゃべらない旦那さんとニコニコしていて物静かな娘さん。私とMarraさんだけがべらくらべらくらしゃべっていてお邪魔してよかったんやろかと不思議な気持ちになる。フィンランドに来ることがあれば是非うちに泊まってねと言ってくださる。わーい。でも今日でMarraさんともお別れと思うとすこし切なくなる。
 Marraさん家を出て、お土産や本などを買ってラティンゲンに。3人一緒に、ドイツ日通から日本へ荷物を送り返すのです。少し詰め込んで帰ってくる。

6/17 Frei


 朝、カリンさんとゲストアーティスト2人がアトリエを見学に来られる。ざっとみてざっと帰る。いつものパターン。その後私はスタジオで調べ物などをし、そんでもってある程度の荷物をまとめたり掃除をしたり。その後再びラティンゲンへ荷物を運ぶ。明日からあゆ宮しちはスペイン旅行です。

6/18 Sams


 お昼間に買い物や掃除、パッキングなどをした後、夕方、Riaさんと鍵事件でやたらお世話になったお向かいのヨアヒムさん家族と庭でお食事をする。Riaさんの料理とお向かいの奥さんのサラダとデザート。とてもおいしかった。娘さんのリリーがめっちゃかわいかった。今、近くの広場で移動遊園地が来ているらしく、23時頃に花火のポココンポココンという音が聞こえた。お向かいの家の窓から広場の方を見ると、花火はみえなかったけど観覧車が23時だというのにまだ浅黄色の空にライトアップされていてとても綺麗だった。

6/19 Sonn

 今日はPeterさんのアトリエでお食事パーティーのお誘いを。plan dというアーティストグループの集まりなのだそうです。前にも話した造形大の卒業生の川中君もこちらに到着していた。アトリエでは、みんなリラックスしておしゃべりしたり色んな持ち寄りの品を食べたり。ドイツのアトリエは天井が高くて場所も広くてうらやましい。川中君と話すのは初めてだけど、とても優しいいい青年。川中君のマッペもみせてもらったけど色んな事やってて感心する。

6/20 Mon


 お昼間に街をぶらぶらしてその後ラティンゲンに荷物を運ぶ。帰る準備中。
。Realにお土産でも買うかと。行くと扇風機をかかえたミヒャエルさんに偶然あう。月〜水は改修の為オフィスはお休みらしい。自分家は屋根の下なのですごく暑くてせっかくの休みなのになにもやる気がしないので扇風機を買いに来たと言ってた。木曜日に会おう。と約束して別れる。

6/21 Diens


 夕方よりAnnetteさんと旦那さんのスタジオを見せていただく。Annetteさんは昔、アーテックスでドイツより大阪に来られていて、その後、美濃のレジデンスにも参加されていた。大学の先生と知り合いで、展覧会の初日にも来て下さった。私がこちらに来た時はフランスに旅行されてて、オープニングの後もすぐにニューヨークに行かれていたのでこうやってゆっくりお会いできるのは今日が初めて。
 車で迎えに来て下さり、まず旦那さんのアトリエに。昔、駅だった建物を改造してアトリエとギャラリーとして使用。たくさんの作品のパーツがあった。このアトリエもとてもとてもいい感じだった。
 その後、Annetteさんのスタジオへ。古い建物をアーティスト達のアトリエとして使用してて、壁にはそこで制作をしているアーティスト達の作品が綺麗に飾られていた。
 スタジオを見学した後はお二人のお家でお食事を。ナスで作ったディップとズッキーニのキッシュ。すごくおいしかった。ナスで作ったディップの作り方を教えてもらった。2人ともとても優しくて楽しい方で、話をしているのはとても楽しかったけど8時頃家に戻る。
 私の出発は土曜日だからその前にみんなに会って渡したい物があったので、夜にデビッドに会いにいくという約束をしていた。デビッドが家に着くのが9時半位になると言っていたので少し休憩して学生寮へ。デビッドはお外でマリアと芝生でお酒を飲んでいた。今日はサッカー、ドイツのゲームがあるらしく大概の学生は部屋でテレビを見ていた。ゲームが終わった頃、ぽつぽつとみんなが外に出てきて一緒に飲んだりお話したり。マーティンもヤンと一緒にゲームを見ていたらしい。そうこうしてるうちにバイトから終わったマルタもやってきて、ヨハネスという別の友達もやってきた。今日はパーティーではなくのんびりムードでいい感じ。しばらく喋って、デビッド、マーティン、マルタ、ヤン、マリアにプレゼントを渡して帰ってくる。ヤンとマルタが土曜日の朝ご飯を一緒に食べようと言ってくれた。マーティンが土曜日、約束がなければ空港まで見送るのにとまで言ってくれた。みなさんほんとにダンケシェーンなのです。この人達に出会えてデュッセルでの生活を数倍楽しむことが出来た。

6/22 Mitwoch


 午前中に清水さんがプリンターを引き取りに来て下さる。その後街をブラブラして、晩ご飯はカチャとオリバーと一緒に中華レストランへ。私はお気に入りのエンテの焼いたのを食べる。そうそう。少し前にカチャがメールで「私たちのwebギャラリーに色んな人が訪れてくれているわ!日本人が多いの!そしてこのサイト" http://pon-net.blogspot.com/" のこと知ってる?このblogにはなんて書いてあるの?」と訊いてきた。えーっと。カチャへ。それは私のブログでがんす。と思っているとまたメールが来た。「えーっと、よく読み進んでいると、このブログはあなたのじゃないかしら。今度なんて書いているか教えてね。」えーっとそうでがんす。そうでがんすがニュアンスを伝えるのは難しいでがんす。2人はもう来週から東京です。早いなぁ。それと、来年の春にこちらから大阪へ派遣されるアーティストの最終候補の5人の中の1組に2人が選ばれたらしい!今、その最終の5人のポートフォリオが大阪で審査されているらしいです。今度の作家が彼らに決まったらとてもうれしい。決まりますように・・・・・!!!!

6/23 Donners


 午前中にオフィスに電話代の精算に。(結局生活費の支払いは光熱費はなく電話代のみであった。それも私がどれくらい使ったのかはわからないからとりあえず150で。ということになったのであった。)カレンさんに色々と今までのことのお礼を言う。カレンさんがドイツ語の勉強にもなるから。と、あるアーティストが書いた詩集をくれた。ミヒャエルさんは仕事で出ていたのでオフィスにいなかった。オフィスの帰りにぶらぶらと歩いていると自転車ギコギコ走っているミヒャエルさんに会った。「今日がオープニングなのに今ギャラリーに行ってきたら何も仕上がってないんだ!あー早く休暇にならんかなぁ」と言っていた。ほんとにミヒャエルさんはおもしろい。ちょこっとだけみると、かなり堅物でまじめで怖そうなんだけど、かなりひょうきん。夕方に会おうねと言って別れる。
 マーティンとお昼ご飯を食べに行く。ご飯を食べた後、何軒かのお店をまわる。昔のデザインものを集めている店を案内してくれたのだけれど、これがなかなかおもしろかった。お店をまわりながらマーティンはワインだけでなくあらゆるものにこだわる人なんだなとわかる。コーヒーにしてもスターバックスなんてシステム的で全然おいしくない。ドイツにはイタリアの人がいれてくれるとてもおいしいコーヒーがあるのにスターバックスなんて行く必要ないよ。しかも紙コップでコーヒーを飲んだって全然おいしくないし。コーヒーはカップでゆっくりとした時間の中で飲むのが最高。とか言っていた。きっとこの細部へのこだわりがマーティンがドイツ人にしては珍しく30越えて独身貴族である理由なのではなかろうか。たぶんきっと全部一人でできちゃうんだろーな。(余計な詮索ですがね)(←自分のことは恐ろしく棚に上げている)
 夕方戻ってきて、部屋の片づけなどをし、19時からは下のギャラリーのオープニングに。カレンさん、ミヒャエルさん、そしてその奥さん、ロシアからのアーティストさんと本当のお別れをし、ラティンゲンに最後のパッキングをしに行く。今日はラティンゲンへの最後のお客様、知咲さんが来られていた。今日の夕方デュッセルに到着されたらしい。ぐだぐだとしゃべりつつお片づけをすます。ラティンゲンに泊まる。

6/24 Frei


 朝、忘れ物をしたので早朝に一度デュッセルに戻る。洗濯機をまわして、そのままラティンゲンに。荷造りをすませ、11時の日通の引き取りを待つ。5分前に家のベルがなる。引き取りはドイツ人しかこないのだけれど(書類説明は日本人が来ていた)もう10時には家の前で待機していた。さすが日系企業だけあってよく教育されている。
 1箱30kgもある箱をひょいひょいと持ち上げて4階から一人で運ぶ。あゆみこが手伝いましょうか?と訊くと、「手伝いたかったら手伝えばいいけどその必要はないよ。好きにしたらいい。」とのこと。宮シチが手伝い、比較的軽い箱はあゆみこも手伝う。で、所要時間15分で全て完了。速い!荷物たちよ。2ヶ月後に会おう!っっつうううことで、お土産は2ヶ月後に日本に帰ってきますのでそこんとこしくよろ。
 その後あゆ宮がお片づけをしたりなんだかんだしてる間、私はウトウトとする。お昼にみんなでデュッセルへ。ハイネマンというデュッセルで一番おいしいというケーキ屋さんへ。今日もやたらめったらくそ暑い。湿気こそないものの直線的に日光が刺さるので本当に暑い。冷たい物が欲しくて、アイスショコラを注文したら案の定ホットチョコにアイスクリームぶちこんで冷たくするシステムのアイスドリンク。かなり濃厚でちょっともたれる。ケーキ屋さんを出た後みんなと別れて一旦家に。洗濯物を干して部屋の掃除。たまった瓶や紙を捨てに行ったり、水回りのふきあげ、床に掃除機をかけたりなど一通りの掃除をするが本当に暑く玉のような汗がぼとぼと。冷たいトマトなどを2つかじる。掃除をすませ、18時に再び3人と街で合流。
 4人でいつもの本屋さんにいくと川中君に出会う。閉店間際だったので店を出てお互い記念写真を撮りあう。そこからブラブラとショッピングなどをして、最後にデュッセルのビール、Alt Beerを飲みたい!といつものお店へ。さくっとビールを飲んだ後はがっつりソーセージと肉を食うべくまたまたお気に入りの店へ。おいしー。おなかいっぱーーいになった後、夜のライン河を散歩し3人と別れる。あゆ宮とドイツで会うのも今日が最後だ。
 家に帰ってきてラストのスーツケースに荷詰めだけ。と思いきやなんじゃかんじゃと細かい事も残っていたり、電話してたりで遅くなってしまい明日は早起きなのでもう寝ないことにしようと誓う。(またか!おまえ日本を出る時もそんなんやったな!)
 明日の朝はポーランドへ向かいます。長いようで短かったドイツ。3ヶ月もいて全く話せないドイツ語。少し単語を覚えたくらい。なんだろう。帰りたい気持ち半分。残りたい気持ち半分。出会った人々は本当にいい人ばかりでこの人達に次はいつ会えるのだろうと思うと少し悲しくなる。でも出会った人達とは会えなくとも手紙やメールで連絡はとれる。ドイツ滞在はいろいろな文化の違いを感じたり、考えたり、とても良い経験だったなと思うも、何が変わったのかはまだわからない。何か目に見えるコネクションが出来たわけでもない。これからどうなるか、作品もどう展開していくのかも自分でもわからない。わからないけれども何か違う気がする。今年は流れに身を任せていこうと思う。ドイツ、日本双方の色々お世話になった方々に心からの感謝です。
Herzlichen Dank f¨ur Ihre Hilfe.
Das hat mir viel Spass gemacht!
Danke sch¨on!!!!
以上全てドイツ語電子辞書「ドイツ語自由自在」より

[Deutschland]

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